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技術者が語る 3Dプリンターのいろは

「シェル」について理解しよう。(其の壱)

本記事の内容が当てはまる造形方式

  • 全て
「シェル」って何?

今回は、3Dプリンターの使いこなしにおいて、欠かすことの出来ない知識である「シェル」についてお話ししたいと思います。
「シェル」とは、簡単に言ってしまえば、"ひとつの3次元形状"のことです。ひとつの3次元形状を1シェルと数えます。例として、図1をご覧ください。リング形状が2つ組み合わさって出来た一つの形状がありますので、図1のデータは1シェルです。また、図2はいわゆる知恵の輪のような2つのリング形状があります。この2つのリング形状は、重なったり、接触していないので、図2のデータは2シェルということになります。(ちなみに、知恵の輪のようになっていなくても、離れた場所にリング形状が2つ存在している場合でも2シェルです)

  • 図1

    図1

  • 図2

    図2

ひとつのSTLデータに複数の「シェル」を同時に保存出来る

もしかしたら、ひとつのSTLデータには一つの3次元形状(1シェル)しか許容されない(もしくは1シェルしか保存出来ない)とお考えの方も居たかも知れませんが、実は、そのようなことはないのです。
ほとんどの3DCADから、同時に複数のシェルをSTLデータに書き出し(エクスポート)することが可能です。また、同時に書き出すことで、3DCADの原点からの距離をはじめ、XYZ方向に対する姿勢もそのまま保存されますので、それに伴ってシェルとシェルの相対的な位置関係も3DCADで描画した状態のまま保存されます。但し、XYZ軸は全ての3DCADやお使いの3Dプリンター付属ソフトなどで統一されているとは限りませんので、事前に互換性を確認することをお勧めします。
いかがでしょうか?「シェル」についての基礎的なことについてご理解頂けたでしょうか。

なぜ「シェル」を理解する必要があるの?

図1と図2の例でもわかる通り、同じリング形状2つの組み合わせでも、そのリング形状(シェル)どうしの相対位置関係によって全く異なった造形物が出来上がってしまいます。つまり、「シェル」を理解することは、3Dプリンターの使いこなし技術や造形品質と密接に関係しているのです。
ということで、次回以降も、この「シェル」に関する豆知識について、更に詳しく解説したいと思っていますので、乞うご期待。

(寺原大介)

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