SLS用樹脂材料の取り扱いⅠ(粉末樹脂材料補充時のひと工夫)
本記事の内容が当てはまる造形方式
- SLS
SLS方式の3Dプリンターは耐久性のある造形物を製作できるため、高機能試作や最終製品の製造に適しています。しかし一方で、造形時の粉体樹脂の扱いには苦労されている方も多くいるのではないでしょうか。今回からSLS用樹脂材料の取り扱いをシリーズでご紹介したいと思います。第1回目は、粉末樹脂材料補充時のひと工夫です。
- 材料補充時は効率が悪く注意が必要
新品材料の納入状態によりますが、バケツの中に直接材料が入っている場合は、輸送時の振動で材料が凝集していてスコップが材料の中に入っていかない事があります。少しずつ材料をすくって補充しなければならないので、時間が掛かってしまいます。また無理やりスコップを入れてしまうとスコップが折れて破損してしまう事もあります。
- 補充前にちょっとした工夫を!
下図のようにバケツを2~3回、転がしたり上下に回転させます。
転がしたり回転させる事により、凝集がなくなりスコップもスムーズに材料の中に入っていくので、一度にたくさんの材料をすくう事ができ、時間を短縮する事ができます。
※バケツを回転させる時は、蓋がしっかり閉まっている事を確認してから行ってください。
(中川 幸喜)