可視化できない内部構造は簡易形状にする
本記事の内容が当てはまる造形方式
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外観確認の模型を造形する場合
3Dプリンターで模型を造形する際に、できるだけ納期短縮や造形費用を抑えたいというご要望をいただくことがございます。今回は短納期、低コストで模型を3DプリントするためのTipsについてご紹介いたします。
例えば、以下のペンやメジャーのデータの場合、3Dデータとしては本来の設計通りの内部構造も含めたデータとなっておりますが、外観確認用の模型用途の場合、内部の形状は再現できなくても良いというケースもあるかと思います。
3Dプリンターで造形する場合はできるだけ簡易形状にする
組立状態で造形を行う場合、3Dデータそのままだと内部に空間ができた状態で造形されます。 しかし外観確認用途で、内部の形状が精巧に造形できなくてもよいという場合は、内部の空間を埋めて簡易形状にすることをおすすめします。あるいは、可視化不要な部品を削除するだけでも簡易形状にすることができます。
内部を簡易形状にする(埋める)際の効果
納期短縮や工数削減による造形費用の低減が見込める場合があります。
①3Dデータ容量の低減化ができます。
・データ処理時間の低減により、造形時間の短縮に繋がります。また造形準備工数の削減もできます。
・データ容量大によるエラーや思わぬ不良を防止することができ、造形失敗リスクを低減できます。
・造形機によってはデータサイズの制限がある場合があります。
※制限値は造形機により異なります。
②データエラー低減を行えます。
・エラーが発生しにくくなり、エラー解消の工数も削減できます。