創造性・エンゲージメントが高い人とは?

 心理的な状態の一つであるエンゲージメントは、はたらく人の創造性や生産性を左右すると考えられる。エンゲージメントは、①「仕事に対してやりがいを感じ、活力等に満ちている心理状態」を指す「ワーク・エンゲージメント」②「自身が所属する組織の理念等に共感することを通じて、その組織に愛着を感じている状態」を意味する「従業員エンゲージメント」―を包含する概念である。

 本稿は、こうした創造性・エンゲージメントが形成されやすい要因(職場環境等)に関して、「はたらく人の創造性コンソーシアム」(事務局・リコー経済社会研究所)が行った「働く人の創造性アンケート調査」2026年版の個票を用いた定量分析により特定を試みた。

 その結果、日本人と米国人に共通して、従業員エンゲージメントが主にチーム要因と相関関係があるという傾向が確認された一方で、日米でさまざまな相違点も確認された。また日米に共通して、人的資本投資は従業員の人的資本を高めるという一次的な効果のみならず、従業員のエンゲージメントを向上させるという二次的な効果を持ちうる、という重要な示唆も得られた。日米の創造性に対する認識差は、「挑戦心」「専門外知識の習得」「仕事の新規性・複雑性」の差と関連していることも判明した。「専門外知識の習得」に対するスタンスは単なる国民性のみならず、企業ごとに異なり、改善の余地があることも判明した。(共著 研究員 仲村 直人)

〔論考記事の全文〕(PDF)◎「2026年働く人の創造性アンケート調査」を用いた個票分析~創造性・エンゲージメントの相関分析~

〔関連記事〕◎創造性発揮を支える行動・環境に日米で大きな差 =2026年 働く人の創造性アンケート=

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小林 悟