2016年12月19日
社会・生活
企画室
岩下 祐子
今年こそ日々の行動を振り返る習慣を身に付けよう...。と考えているうちに、もう師走も終わってしまう。せめて年末だけでも反省する時間をつくらなくては...
今年1年間、自分が何をして何を得たのか。それに対する他人の評価は。これから自分は何がしたいのか。最後に来年の目標を決める―。その材料になるのが、手帳に書き留めている「トピックス」である。「丸の内仲通りのイルミネーション点灯、○○先輩の記事UP!」「退職した○○部長が来訪、懐かしさ爆発」「意見の違いで職場のメンバーと対立」―
こうした一つのひとつのトピックスは「点」に過ぎない。ところが、それをつなげていくと「線」になり、年末には「面」が出現する。そして昨年までとはちょっとだけ違う、自分が居ることに気づく。大げさに言えば、それが成長ということなのかもしれない。母が産んでくれた時に私は何もできなかった。だけどいつの間にか、無数の点と線と面を身に付け、今では私が母として子ども二人の成長に日々向き合う。
自分の成長を実感するのが、年末だけではもったいない。鬼に笑われるのを承知の上で、来年こそは「振り返り」を毎日の習慣にしよう。オフィスの窓から見下ろすと、赤レンガの東京駅が大量の人を飲み込んでは吐き出している。その一人ひとりが日々成長している...
東京駅を行き交う人々
(写真)小笹 泰 RICOH GR
岩下 祐子