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今年もビクビクする季節がやって来た

=インフルエンザ自衛策、わが家の「切り札」は柿=

2018年12月14日

社会・生活

研究員
今井 温子

 先日友人と話をしていたら、彼女の子どもの学校でインフルエンザが流行り始めたと聞いてドキッとした。「とうとう来たか」―。働く母としては、ビクビクするシーズンである。自分のことより、まず夫や子ども2人が感染して会社や休む事態を心配してしまう。しかも今年は暮れに海外旅行を計画しており、例年にもまして厳重な対策をとらなければならない。

 インフルエンザは年によってばらつきがあるものの、日本では毎年1~3月ごろ流行することが多い。

2017年12月以降の型別インフルエンザ陽性検体数

(出所)世界保健機関(WHO)


 インフルエンザの潜伏期間は普通1~2日だが、中には最大1週間というケースも。インフルエンザと診断された場合、会社や学校を最低5日間は休まなければならない。そうなると、筆者や夫は職場への影響が気になり、子どもは勉強の遅れが心配だ。

 このため、まずは予防接種。だが痛い注射を打っても、感染しない確率は50~60%程度。なのに家族4人で1万5000円以上もかかるため、痛い出費になる。しかも近年はシーズンが到来すると、テレビでワクチンの在庫不足が報じられるため、不安を一層募らせるようになった。

 このほか、わが家ではいくつかの自衛策を毎年講じている。家庭での手洗いやうがいの励行はもちろん、通勤通学の際は必ずマスクを着ける。数年前から職場では、首から提げるタイプの二酸化塩素発生剤を身に着け、ウイルスが近寄ってこないように努める。

 食卓では、栄養価や免疫力を考えて柿や梅シロップ、ヨーグルトを並べている。このうち切り札となる柿は、「柿が赤くなると、医者が青くなる」と昔からいわれるほど栄養価が高い。風邪やがんの予防のほか、疲労回復、老化防止にも効果があると聞き、毎年箱買いしている。こうした一連の予防策のおかげか、わが家はここ3~4年インフルエンザにかかっていない。

「日本一の富有柿」(加藤柿園、岐阜県本巣市)

20181214_01.jpg(写真)筆者 RICOH GR

 とはいえ、いくら策を講じても完全予防というわけではない。このため、万一インフルエンザにかかったとしても、可能な限り仕事の「穴」を開けないように心掛ける。例えば、普段から資料の保存場所や作業の進捗状況を、上司や同僚が分かるように努めている。

 これは「働き方改革」、すなわちリモートワークやワークシェアリングの促進にもつながるのではないか。今年もビクビクするシーズンを迎え、備えだけは早め早めを肝に銘じておきたい。

今井 温子

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