3DPエキスパート

1,000万円の補助金でお得に3Dプリンターを導入!
「ものづくり補助金」の活用事例

コラム
  • #治具製造 #コスト低減 #納期短縮 #樹脂(スーパーエンプラ)
1,000万円の補助金でお得に3Dプリンターを導入!「ものづくり補助金」の活用事例

プロファイル

企業 自動車部品製造
部門 開発部
3Dプリンター社内活用状況 一部で利用

事例概要

  • 5年前に導入した3Dプリンターを形状確認用の試作で活用しているが、フル稼働が続いていた。また耐熱樹脂が使える3Dプリンターを導入して新製品の高機能試作や治具製作もしたいという社内ニーズがあったが、増設のための資金的余裕がなかった。
  • 3Dプリンター導入に助成金・補助金が使えることを知り自分で調べたが、助成金・補助金の種類が多い上に、内容が複雑で理解が難しかった。
  • リコー営業担当に相談したところ 、 「ものづくり補助金」を勧められ、補助金パートナーを交えた打ち合せ実施。補助対象であることが分かり、申請することにした。
  • ページ数も多く、工数がかかる正式な申請書作成は専門家に依頼して作成してもらい申請。2か月後に「採択」と連絡を受けた。
  • その後約2,000万円の3Dプリンターを導入。補助金の振込み(交付)は、補助事業期間が終わってから、実績報告書を提出、確定検査、補助金の請求を経て、当社の口座に1,000万円が振り込まれた。

従来はどのような課題があったのですか?

5年前に導入した3Dプリンターでは新製品の試作や治具が作れない

5年前に導入したマテリアルジェット方式の3Dプリンターを社内で活用しています。形状確認用の試作製作で十分役割を果たしフル活用の状況です。しかし使える材料に制限があり、新製品の高機能試作や強度を求められる治具を製作できないという課題がありました。スーパーエンプラに対応したハイエンドな3Dプリンターを導入したいという案はありましたが、資金面で折り合いがつかず導入が先送りになっていました。

「助成金・補助金で最大1,000万円の助成」という案内が目に入る

そんな中、リコージャパンのメールマガジンで「最大1,000万円までの助成金・補助金を取得することができる公的な制度」 があることを知りました。社内に確認したところ、助成金・補助金を申請したことはないとのことで、詳しい社員はいない状況でした。 自社でも少し調べてみると、国や地方自治体が多様な制度を提供していることはわかったのですが、数が多いため、どの制度に申し込むべきなのか判断できませんでした。内容を理解しようとして、個別の制度の説明に目を通してみたのですが、PDFで数十ページもある詳細な資料は、説明文章も難解で理解がすすみませんでした。

3Dプリンターでどのように課題を解決されましたか?

リコージャパン営業担当から「ものづくり補助金」 を紹介され専門家と打ち合わせ

リコー ジャパンの営業担当にメールマガジンで見た補助金に関して知りたいと相談したところ、補助金は様々な 制度があるため、どんな3Dプリンターをいつ頃導入するかによって利用できる制度が変わってくることを案内されました。

予算の都合もあり専門家サポートを受けることは心配でしたが、「ものづくり補助金」であれば初期費用が無料で申請書類の作成を代行してくれる上に、成果報酬でサポート業務料を支払えるということ でした。(2021年現在)実際に社団法人「補助金獲得パートナーズ」の専門家との打ち合わせを持ち、設備導入の目的や活用イメージ、導入予定の3Dプリンターの見積もりなどを用意すれば、申請書類は専門家のサポートで容易に作成が可能であることがわかりました。1,000万円の補助金取得を目指して申請にチャレンジすることにいたしました。

助成金・補助金活用のメリット

利子無し・返済不要の助成金・補助金

助成金・補助金は銀行融資と違って、借り入れではありません。借り入れと違って利子もなく、返済の義務もなく、融資の際に導入設備に担保権を設定されることもありませんので、資金調達手段としてメリットがあります。

助成金・補助金の採択後に購入でOK

助成金・補助金は申し込めば必ず採択されるわけではありませんが、専門家のサポート料は成果報酬型。仮に助成金申請の採択がされなかった場合でも費用負担はありません。また購入先にも、助成金・補助金が採択されなければ購入しない前提で相談しておけば、リスクなく取り組みをすすめることができます。
申請が成功してから投資を実行できる点は大きなメリットといえるでしょう。

複雑な申請書式の作成も専門家に依頼可能

制度の数も多く、専門用語が多い助成金・補助金制度。どの助成金・補助金制度を選べばよいかすぐにわからない 場合も多い上に、書類不備の場合は申請内容がいくらよくても不採択となってしまいます。中小企業診断士や行政書士など専門家と相談しながら自社にぴったりの制度を選び、難易度の高い申請書類作成作業も専門家のサポートを受ければ容易に可能です。自社に専門家人材がいなくても取り組めるため、ローリスクハイリターンな取り組みだといってよいでしょう。

購入支援のための専門家連携

リコージャパンでは毎年異なる助成金・補助金制度に精通した助成金・補助金獲得の専門家と連携して、確度の高い助成金・補助金制度申請をお手伝いしています。3Dプリンターは、今回ご紹介した「ものづくり補助金」の趣旨である『生産方法の革新や生産性の改善につながる設備』のため、十分に採択の可能性があります。
またここ数年有望視されている「事業再構築補助金」との親和性が高いと言われています。リコージャパンでは企業規模、導入目的、設備導入金額、その時点での有望な制度などを勘案して最適な助成金・補助金活用をご支援いたします 。

3Dプリンター導⼊後の効果はいかがですか︖

ものづくり補助金は2020年以降の公募は、通年申し込みということで、年間複数回申し込みができるということでした。(2021年8月現在)メールやオンライン会議を通じて何度かやり取りを行い、約1か月半をかけて申請を行いました。その後1か月程度で採択されたという連絡がはいりました。専門家のアドバイスによると、採択後は銀行のつなぎ融資も得やすいということで、取引先銀行にも相談。すぐに繋ぎ融資もきまり、3Dプリンターを資金繰りに与える影響を最小限にとどめながら導入できました。
3Dプリンター導入後は、新製品の高機能試作や強度を求められる治具を内製化できるようになり、製造現場でのコスト削減に大きく寄与しています。

補助金の振込み(交付)は、補助事業期間が終わってから、実績報告書を提出、確定検査、補助金の請求を経て、補助金の支払いを受ける流れとなります。一定の期間が必要ですが、3Dプリンターの導入のような設備投資を、補助金・助成金の交付を受けることで資金負担を大幅に抑制えて実現できました。

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Why RICOH 
(リコーだからできる事)

リコーは3Dプリンターをものづくりの現場で20年以上にわたって活用してきました。 製品の試作に始まり治具製造、さらには最終製品製造へと適用範囲を広げております。 2014年以降、自社で蓄積してきたノウハウを活かして 3Dプリンターの販売や3Dプリンター出力サービスを提供しております。

3Dプリンター出力サービスでは、お客様のご要望やご予算に合わせて 最適な造形材料・造形方式・後加工などをご提案しています。 従来の加工方法(切削/射出成型など)とは異なる、 3Dプリントの特性を最大限に活かした造形を丁寧にご支援します。

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